AUTOCARアワード2018 勝者は?

公開 : 2018.05.27 12:10

ヴォグゾール・インシグニア:中古車部門1位

実用的でお買い得感が売り

うるわしい名前だったヴォグゾール・ヴィクターによろしくと伝えてほしい―まあ、できるはずもないが。「インシグニア」というと、どうしても冬に猛威をふるう病気みたいに聞こえてしまってこまるのだが、まあ名前のことはおいておこう。この古きよき雰囲気をかもしだすクルマは、現実的な実用性とお得感を考えると多くの美点を持ち、中古車部門の王者にふさわしい。

もっとも、お得感はもともとの売りだ。2009年に登場したとき、ベースグレードのSでもエアコン、電動ミラー、クルーズコントロール、ステアリングのオーディオリモコンが標準だった。上位のSEやエリートともなればそれこそ大盤ぶるまい。ワイルドにいきたければSRiといううってつけのグレードがあるし、そのうえ狂ったかのようにすばらしい走りをみせる高性能4WDのVXRだってある。

2013年にはエンジン、サスペンション、内装などに大幅改良をうけたので、それ以前のモデルよりも価格はすこし上がっている。

ディーゼル車もおすすめだ。ちょっとエコ運転すれば平均で24.8km/ℓの燃費をたたき出すこともできる。なかでも実利主義に徹するなら、CO2排出量99g/kmで道路税が免税になる2.0 CDTiがある。これほどいいクルマなのだから、ヴォグゾールにはふさわしい名前をちゃんと用意してほしい。

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