モータースポーツ・ヒーロー ジョナサン・パーマー(元F1ドライバー/実業家) AUTOCARアワード2018
公開 : 2018.05.27 08:10 更新 : 2018.05.27 16:35
パーマー・スポーツ創業
レースの世界から出て、彼はBBCに入りマレー・ウォーカーとともにテレビのF1番組コメンテーターを務めた。1999年には、ベッドフォード・オートドロームを拠点とし、彼の名を冠するドライビングイベント会社であるパーマー・スポーツを設立した。新しいプロフェッショナルプログラムによって、ドライバーの成長のために必要なものを提供した。時には彼らが乗ったことのないようなハイパフォーマンスカーの魅力を伝えることもあった。スポンサーはそれを見逃さなかった。
初期には、パーマーはやっとの思いで食いつなぐのに必死であった。たとえば、マクラーレンF1のチーフ・テストドライバーなども務めた。しかし、数年後にはパーマー・スポーツは急成長を見せていた。
これを機に、パーマーは新たなレース環境の提供を始めることにした。例えば、T Carsというジュニア・サルーンシリーズ、フォーミュラ・パーマー・アウディ、そして最近のBRDCフォーミュラ4などだ。これらは若いドライバーたちが実力を示す機会を提供すべく考え出されている。
自身のアイデアがうまくいくよう、彼は自ら技術スタッフとともにマシンの設計や資金調達をおこなった。彼の細部へのこだわりは時に摩擦を生むこともあったが、同時に伝説も残した。彼はサセックスの自宅からヘリで通勤する最中、600m上空からタバコの吸い殻を見つけることができるといわれている。
ベットフォードでの成功は標準的なミリオネア実業家を満足させられるだろうが、それではパーマーは満足しなかった。