編集者賞 ヘルベルト・ディース(フォルクスワーゲン・グループCEO) AUTOCARアワード2018
公開 : 2018.05.26 16:40
ディースの功績 数字が証明
まだフォルクスワーゲンには大きな疑惑が残っているにもかかわらず、彼にこのような栄誉を与えるのはどうかと思う方もいるかも知れない。
数字は単なる説明に過ぎないが、2017年のフォルクスワーゲンは、623万台という記録的な販売台数を達成するとともに、その利益率も2016年の1.8%から、2017年には4.1%へと改善した。さらに、従業員の数を減らすことなくコストも削減している。
思い出していただきたいのは、これはブランドイメージが大きく損なわれた企業が達成した成果であり、世界中のひとびとがこれまで以上にフォルクスワーゲンのクルマを選んだということだ。
いま、その利益率は適正なレベルとなり、年末には新型ゴルフが登場する予定だ。GTIの名は既に独立したブランドとして、ゴルフ以外にも多くの優れたモデルを送り出している。一方、Rのバッジは依然として特別であり、素晴らしい出来のゴルフRのものだ。
そして、イオスやビートルなどの、利益率が低く、モデルライフ末期のクルマは、ディースの手でラインナップから姿を消し、替わりに、最新式のクルマを求めるユーザー向けに、T-Rocのように優れたハンドリングの、走らせて楽しいモデルがこれから次々登場する。