AUTOCARアワード発表目前 これまでの5つ星獲得車 後編

公開 : 2018.05.26 06:10  更新 : 2019.05.04 13:03

マクラーレンP1

P1デビューのとき、マクラーレンはこのハイブリッド・ハイパーカーでドライバーズカーの世界一をとるとぶち上げた。墓穴を掘ったなとおもったらとんでもない。

それでも、P1はのちのち当時最高のドライバーズカーとして歴史にきざまれるのだろうか? 最終候補に残るのはまちがいない。ただ当のマクラーレン自身が1番だと信じて疑わないこのP1の不幸は、918スパイダーラ フェラーリという、方向性も価格も似かよったハイパーカー勢が前後して出てきたことだった。

それぞれ単独のテストではP1はこれら3台の先駆車のなかで最速だったが、だからといって世界一のドライバーズカーということはできない。だがマクラーレンの言いぶんのぜひはともかく、P1は圧倒的な性能と仕上げのよさ、そして目をみはる機動性でテスターを打ちのめしたのだ。

「クルマを100台もっていたとしても、たいていはP1のキーをとることになるだろう」とテスト記事では書いた。たった375台という限定生産で絶対的なカリスマ性をもつクルマだけに、新車価格の86万6000ポンド(1億2800万円)よりむしろ今のほうが高いのはとうぜんだ。じっさいは2倍はかかるだろう。

ただ、年ごろにさしかかったP1には問題がひとつのこっている。バッテリーの経年劣化と、おそらく莫大になるだろうその交換費用だ。ことによると、それが相場上昇の歯止めになるかもしれない。

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