英国法人リーダー部門 スズキ/M・ベンツ/セアトより選出 AUTOCARアワード2018
公開 : 2018.05.27 06:10
AUTOCARアワード2018の英国法人リーダー部門には、スズキ/メルセデス・ベンツ/セアトの3メーカーから個性あふれるリーダーが選出されました。3人に共通するのは強烈な牽引力のみならず、ひととしての温かさにあふれる魅力です。
もくじ
ー デール・ワイアット(スズキ)
ー リチャード・ハリソン(セアト)
ー ゲーリー・サベージ(メルセデス・ベンツ)
デール・ワイアット(スズキ)
スズキUK社長、デール・ワイアット。1990年代には複数メーカーを扱う自動車販売会社のリッジウェイ・ガレージズの店長だった経歴も手伝って、自動車販売の実状を知りつくした人物だ。
彼は「ディーラーには自己表現をすすめています。たがいを信頼し、尊重するということです。これをやりとげれば、ディーラー全体にも高い評価が得られます」といい、さらに158あるスズキディーラーとの距離を縮めるために毎日ふたつの店舗を訪れていると付けくわえた。
ワイアットの眼識のおかげで、スズキはイギリス市場でたしかな成長をなし遂げてきた。昨年の全体的な売り上げは5.7%も増加したのだ。
ワイアットの功績は販売網の整備にとどまらず、小型車専門メーカーというブランドイメージから脱却させ、いまや手の内に3台のSUVをもつメーカーに変えたことだ。そのSUVには小型のものはない。もっとも人気なのは日産・ジュークのライバルとなるビターラだ。
今年発売される2台、スイフト・スポーツと新型ジムニーにも「こういうクルマは実用性もですが、ショールームに華をそえてくれますからね」とワイアットはおおきな期待をよせる。
スズキUKの計画の中には年間5万台販売、また国内シェア2%確保という目標も含まれる。ここではワイアットも、よりおおきな市場に訴えられるかがカギだと慎重ないいかたをするいっぽう、3年で達成したいとも語っている。