英国法人リーダー部門 スズキ/M・ベンツ/セアトより選出 AUTOCARアワード2018

公開 : 2018.05.27 06:10

リチャード・ハリソン(セアト

スペインのメーカー、セアトのブランド力をここ数年引っぱってきたのは、アテカだったといえる。だがイギリス法人社長のリチャード・ハリソンは、セアト新時代の幕をひらくのは新型レオンだという。

「自動車メーカーのブランドイメージはそのクルマの上に築かれるものです。そこが5年前と今のちがいです。もとからすぐれた人材には恵まれてきましたが、今はそれがかたちになってきています」と彼はいう。「新型レオン、そしてアテカをご覧ください。われわれのねらいはピタリとさだまっています」

ハリソンが今の地位についたのは2015年だが、その前にもバルセロナ本社での4年を含む10年間をセアトですごしてきた。不採算領域のカットというやりにくい決断もあったが、改革の第1期はおわったという。「明確な戦略にもとづいて安定したビジネスをおこなっています。何が有効かもわかっています。もう採算のとれる事業は確立しましたから、こんどは収益性を犠牲にせずにそれを育てていくやり方が課題です」

ハリソンのねらいは明確だ。セアトの昨年の売り上げは20%ものびて5万6130台を記録したが、今年もそれを上まわるのは確実視されている。数字の説得力をともなったセアトの存在感の高まり、そしてブランドイメージ上昇のための尽力、これらがハリソンをAUTOCARリーダー賞に推した要因だ。

ブランドイメージについては、こう語る。「セアトがアイデンティティをもとめて苦しんできたのはたしかです。でも今ではお客さまの心に響いてきています。先日もアロナでガソリンスタンドに行ったら、何人ものひとが『いいクルマだね』といってくれましたよ」

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