ジル・ヴィルヌーヴが所有 フェラーリ308GTS 3529万円で落札

公開 : 2018.05.28 07:10  更新 : 2018.05.28 14:56

量産プロトタイプ 没後フェラーリに返却

実はこのフェラーリ308GTSは2台目の量産プロトタイプで、カタログに載っているクルマそのものである。スティール・ボディのヨーロッパ仕様量産型なのだが、希少なシングル・エグゾースト・タイプ。ボディカラーは308としては珍しいロッソ・ディーノであることも特徴だ。

ヴィルヌーヴ亡き後はフェラーリ社に戻され、1984年にモデナ在住のフェラリスティに売却され、夫妻が2010年まで所有していた。オリジナルの姿を保ち、走行は3万7000kmと少なく、ライセンスプレートも当時の黒いモデナのものがそのまま付く。ヴィルヌーヴ所有のヒストリーがなくても高い評価が得られるコンディションの308GTSだ。


こうしてRMサザビーズ・モナコ・オークションに出品された308GTSは、普通のモデルなら1000万円前後で落札されるが、オーナーヒストリーが加わり3529万円まで値を上げた。今もヴィルヌーヴの熱烈なファンが存在するだけに、順当な額といえよう。

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