給油時にトラブルも

LPGはガソリンに比べ1ℓあたりのカロリーが小さいため、平均燃費で見ると悪くなってしまう。しかし、ガソリンの価格が1ℓあたり1.15ポンド（167.7円）程度であることから、ガソリン車で同じ距離を走行するには54.35ポンド（7923円）必要だ。つまり、20ポンド（2915円）ほど余分にかかってしまう。しかし、LPGよりも航続距離が長いため、給油の間隔を長くとれることは長所だろう。

補給が必要になった際にも、LPGのポンプを備える給油所を見つけるのはそれほど難しいことではない。わたしは今までにシェルでしかLPGを補給したことはないが、もちろん他の会社もLPGを提供している。

シェルでは、今までに2種類のLPGポンプを目にした。ひとつは第1回でレポートしたような、差し込んで捻ることでロックされるタイプのものだ。しかし、新型のタイプも出現している。こちらはより使用方法が単純で、差し込んで締めるだけで良い。しかし、わたしは使い方がわからずに右往左往していたら、スタッフが中から出てきて教えてくれた。

おそらく、わたしが混乱した理由はこのクルマがオランダ仕様であり、英国のポンプで使用するためにはアダプターが必要なことに由来する。このアダプターがハマってしまい取れなくなったのだ。オフィスに戻ってからペンチを使って力づくで外す必要があった。

ここまででわかったことは以下の通りだ。LPG仕様のサンデロは同等のガソリン車よりもランニングコストが安く、ガスの補給場所に困って予備のガソリンタンクに切り替える必要もない。

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