ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォマンテ・スパイダー試乗 クーペ超える鮮烈さ
公開 : 2018.05.30 10:10 更新 : 2018.06.07 09:37
クーペボディのウラカン・ペルフォマンテより車重が増えていても、より一層陶酔してしまうようなドライビングとサウンドを味わわせてくれるスパイダーが登場。いくつかの点でクーペに劣る部分があっても、それを超える魅力があると、ダン・プロッサーは断言しています。
もくじ
どんなクルマ?
ー ウラカンのポテンシャルを最大限に発揮
どんな感じ?
ー ハードトップと遜色のないドライビング
ー ダイレクトに響くエグゾーストノート
「買い」か?
ー フェラーリとマクラーレンへの挑戦状
スペック
ー ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォマンテ・スパイダーのスペック
どんなクルマ?
ウラカンのポテンシャルを最大限に発揮
4年前にウラカンがリリースされて以来、このクルマの本当のポテンシャルを発揮してくれるモデルの登場を、心待ちにしていたいたしていたわれわれ。ウラカン・ペルフォマンテが発表されたことで、その期待が現実のものとなった。
ウラカンのどんなモデルよりもタイトに研ぎ澄まされ、素晴らしい体験を提供してくれるペルフォマンテに搭載されていたのは、これも待ち望んでいたランボルギーニ製のV10エンジン。そしてさらに、同じ心臓を得たスパイダーが登場した。
5.2ℓのV10は、640psを絞り出し、最大トルクは56.9kg-mから61.1kg-mへと増強。軽量なエグゾーストシステムや、ランボルギーニがフォージド・コンポジットと呼ぶカーボン複合素材を用いた部品に置き換えることで、車重はベースモデルのウラカン・スパイダーから35kgを削減している。
シャシーのセッティングも大幅に見直され、よりシャープなダイナミクス性能に焦点が当てられている。タイヤはずば抜けたグリップ力を誇る、ピレリPゼロ・コルサとなる。
とはいえ、最も特徴的な進化は、ランボルギーニ自慢の空力システム、「エアロダイナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァ(ALA)」だ。フロントスポイラーに内蔵されたフラップと、タワーのようにそびえ立つリアウィングは電子制御されることで、必要に応じてダウンフォースを増強させるだけでなく、ドラッグを減らすことも可能となっている。
高剛性を保持するストラクチャーには手が加えられ、125kgの補強が施されている。トップレス化に伴うデメリットはどの程度だろうか。