ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォマンテ・スパイダー試乗 クーペ超える鮮烈さ
公開 : 2018.05.30 10:10 更新 : 2018.06.07 09:37
ダイレクトに響くエグゾーストノート
それ以上に、エグゾーストシステムの改良によりサウンドは豊かになり、キャンバストップを下ろせば、ダイレクトに音響を楽しむことができるようになった。現在、購入可能なエンジンの中でも、もっとも刺激的なユニットだと思う。
7速のツインクラッチATの変速は電光石火で、まるでパドルを引く前に変速を開始しているように感じられるほど。
段差を超えるときに便利な、ノーズリフト機能を備えるアダプティブダンパーは、5148ポンド(78万円)のオプションとなるが、乗り心地の設定も絶妙。ボディコントロールに無駄はなく、グリップレベルも信じられないほど高いうえ、4輪駆動システムのトラクションも際限なく凄まじい。
ただし、ステアリングは可変アシストと可変レシオが採用され、慣れるまでに少し時間がかかるだろう。少しシャープ過ぎ、レスポンスも過剰に感じられるほどで、走り始めからある種の緊張感を漂わせてしまう。
トップを閉めたときのヘッドルームはかなりタイト。専用設計となる背もたれが固定式のバケットシートも、自宅の心地よい椅子が羨ましくなるような仕立てで、少し期待はずれだった。教会の椅子のようともいえるだろうか。1時間半も運転すれば、背骨が真っ直ぐに伸びて痛くなりそうだ。
もちろん、スパイダーは屋根がなくなっていても、クーペより価格は上乗せとなる。