ブガッティ・シロンができるまで 「アトリエ」での手作業 組み立てと試験を取材

公開 : 2018.06.03 19:10  更新 : 2018.06.03 21:12

メイドイン・モルスハイム:手作業での組み立て


手作業で組み上げられた16気筒エンジンは、ドイツからアトリエに運ばれる前に、ダイナモメーター上で8時間の試験を行う。クルマの製造は、まずエンジンと7速デュアルクラッチ自動変速機とを結合してひとつのユニットにすることから始まる。

14本の超軽量チタン製ボルトでモノコックをクルマのリア部分と結合する。シロン全体ではおよそ1800本の結合ボルトが使われている。各ボルトが適切な強さで締められるよう、作業にはデジタルトルクレンチが使われる。

モノコックの上にカーボンファイバー製ボディパネルを取りつける作業はおよそ3日かかる。この写真ではフロントエンドすぐ後ろに押し込まれた3つのラジエーターと、左右ヘッドライト横のエアダクトが見える。ダクトで取り込まれた空気は直接フロントブレーキを冷却する。

シロンのボディパーツには、カーボンファイバー層の間に発泡材とアルミ製ハニカム構造材が挟まれているものがある。必要な箇所にはアルミ製固定ボルトが挿入されている。これらによりシロンの軽量化が実現されるのだ。

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