試乗、DS 7クロスバック ガソリン車にメリット 変わらぬキャラ、インパクトは不足
公開 : 2018.06.29 10:10 更新 : 2022.04.23 12:04
「買い」か?
ガソリンにメリットあり しかしインパクト不足
ガソリンエンジンを積んだDS 7クロスバックのメリットは確かにある。エンジンはスムースで洗練されており、17.0km/ℓの燃費も称賛すべきものだ。135g/kmに留まるCO2排出量によって、英国の場合、税率は181psのディーゼルモデルに課される27%に対して、26%となる。
しかし、フラッグシップモデルであるウルトラ・プレステージを選んでも、その価値は大きく下がってしまうと予測されている。
専門家によれば、3年間で5万8000kmを走行した場合の下取り価格は、新車販売価格の42%とのことだ。ちなみに、フル装備のボルボXC40 T5インスクリプション・プロの場合、新車価格が約5000ポンド(75万5000円)ほど安いうえに、同じ条件のもとでの下取り価格も、新車時の53%を維持するだろうと考えられている。
つまり、その全方位に優れたパッケージのみならず、その高い下取り価格も相まって、XC40の方がより積極的に選択したくなるモデルだといえる。
ガソリンエンジンの導入によって、DS 7クロスバック全体の魅力が増したことに間違いはないが、残念ながら、既に多くのライバルモデルがひしめき合っているSUV界で、このクルマを突出した存在にするほどの効果はない。
DS 7クロスバック・ピュアテック 225 ウルトラ・プレステージのスペック
価格 | 4万3190ポンド(652万円) |
全長×全幅×全高 | – |
最高速度 | 227km/h |
0-100km/h加速 | 8.3秒 |
燃費 | 17.0km/ℓ |
CO2排出量 | 135g/km |
乾燥重量 | 1425kg |
パワートレイン | 直列4気筒1598ccターボ |
使用燃料 | ガソリン |
最高出力 | 225ps/5500rpm |
最大トルク | 30.6kg-m/1900rpm |
ギアボックス | 8速オートマティック |