BMW X5新型 Mは4.4ℓV8か 自動運転、レベル2の可能性も
公開 : 2018.05.30 18:40
ガソリン/PHEV/ディーゼル詳細予想
BMWのパフォーマンス志向はパワートレインの強化にとどまらない。
X5 Mを含め、すべてのX5モデルは大幅に軽量化された構造を持つ。全モデルが7シリーズと同じCLAR(クラスター構造)プラットフォームを用いて作られており、これは鉄、アルミニウム、カーボンファイバー、マグネシウムを組み合わせ、かなりの軽量化を図っている。
このダイエットはかなりの影響を及ぼし、乗り心地から燃費まであらゆる効果が見て取れる。現行の最軽量モデル(現行モデルではxDrive35i)よりも軽く、はじめ2tを下回る。スリムになったことで直線でのパフォーマンスも向上し、X5 Mは0-100km加速で4秒を切ると予想される。
トップモデルであるMの下には、現行のxDrive50iにかわって他の8気筒エンジンを搭載するモデルも登場する。Mより穏やかな特性にチューニングされた4.4ℓエンジンを搭載し、出力は456psを超える程度と、カイエンGTSと同等だ。
BMWはプラグイン・ハイブリッドモデルも用意する。これはxDrive40eと同様に、2.0ℓガソリンエンジンとモーターが組み合わされ、モーターのみの航続距離は搭載している5シリーズでは40km以上となる見込みだ。
同じシステムを搭載する最新5シリーズはモーターだけで47km近く走行できるが、X5は重く空力性能も劣るので、航続距離はこれよりは短くなるだろう。
ディーゼルエンジンの廃止に向けた圧力が高まっているが、内燃機関を使った大型SUVセグメントでは根強い人気だ。そのため、BMWはディーゼルエンジンの採用を続けるだろう。
しかし9月から効力を持つWLTPの基準を考慮して、ターボの過給圧を上げるとともに、すべてのモデルに新しい微粒子フィルターが装着される。さらに排気ガスはわずかに綺麗になり、燃費も改善している。こうやってX5には2.0ℓ4気筒と3.0ℓ6気筒のディーゼルモデルが残ることになった。