ナンバープレートがデジタルに 米カリフォルニアで試験運用
公開 : 2018.05.31 11:40
カリフォルニア州では、デジタル式のナンバープレートの試験運用を開始するとのことです。通常のナンバーを表示するほか、駐車時にはメッセージ、広告、交通情報などを表示することもできます。さらに、追跡機能を備え車両盗難時に役に立つかもしれません。
広告や交通情報も表示可能
カリフォルニア州は、車両の登録およびその変更を簡易化するため、デジタル式のナンバープレートを試験的に運用する。このプレートはディーラーで699ドル(7万6000円)のオプションとして販売される。ここにはユーザーからのメッセージ、広告、交通情報なども表示できる。このとき、車両のナンバーは画面上部に表示される。ただし、これは駐車時のみ有効だ。
使用には登録費用として83ドル(9000円)、さらに月の使用料が7ドル(760円)発生する。取りつけにかかる費用も必要だ。このプレートには追跡装置も取りつけられており、移動記録や渋滞情報なども保存される。万が一の車両盗難時には、このプレートが取り外されない限り追跡が可能だ。
法的には、この試験運用では州内の0.5%以下の車両にしか取りつけることはできない。これは17万5000台に相当する。トラックに使用することはできないとのことだ。サクラメント市では24のプレートをすでに注文したという。
この試験運用はクルマにおけるデジタルディスプレイの可能性を追求したひとつの提案だ。過去には、自動運転車のフロント部分に絵文字を表示するというものもあった。例えば、スマイルを表示することで歩行者の横断を促すなどの機能が検討された。
AUTOCAR英国編集部では英国でもこれが実現可能かどうか、当局からのコメントを待機している。