大化けする企業? 英エクイップメイク、電動化が後押し 他社より2年先行とも
公開 : 2018.06.02 08:10
最初の仕事はF1のサスペンション
20年前、ロータス・フォーミュラ1レーサーのアクティブ・サスペンションの仕事でエンジニアとしてのスタートを切ったフォーレイによると、エクイップメイクは現在、電気モーターの分野で他社を約2年リードしている。問題はこのリードを保ち続けることだと彼は正直にいう。
F1のあと、34歳になったフォーレイは長年の夢を実現すべく、1993年に自分の会社、エクイップメイクを立ち上げ、電子制御システム、データロガー、空気式パドルシフト、鉄道信号など、およそ考えられるものなら何でも作った。
ほどなくして、彼はウイリアムズF1とともにレーシングカー用のフライホイールを使ったエネルギー回生システムの開発に携わった。彼の指摘するように、このシステムは高速電気モーターそのものだった。
すぐにアウディに採用されたフライホイールは、規則が変更されてバッテリーにとって代わられるまで、3回のルマン優勝に貢献した。これによりエクイップメイクは高い評価を受け、創業者の貴重なエンジニアリング・ネットワークも評判になった。