トヨタ・カローラ・ハッチバック 2018年型に試乗 価格次第で目玉商品に
公開 : 2018.05.31 23:59 更新 : 2021.01.28 16:58
新型トヨタ・カローラ・ハッチバックの試乗記です。厳密にはプロトタイプです。富士スピードウェイのショートコースで、挙動を調べました。「ほどよくスポーティ」というのが全体の印象。乗り心地はソフト寄りですが、不安はなし。バランスのよさが光ります。
もくじ
どんなクルマ?
ー 構成は「C-HR」 上乗せ分も
どんな感じ?
ー 乗り心地はソフト 不安はなし
ー 「たしなむ程度にスポーティ」
「買い」か?
ー 好バランス あとは価格次第
番外編
ー 各ドライブモードの制御一覧
どんなクルマ?
構成は「C-HR」 上乗せ分も
オーリスの実質的後継車、というのも妙な話。ランクス/アレックスまではカローラ系であり、現状「(仮称)」扱いだが再びカローラ系に戻っただけだ。
ただし、それは車名だけである。
現行のカローラA&F(アクシオ&フィールダー)はヴィッツ等のスモール&コンパクト向けプラットフォームを用いているが、新型カローラHB(ハッチバック)は現行プリウスから採用された新設計理念による新世代プラットフォームのTNGA-Cを用いる。
つまり、設計が別物の上に車格面でも1クラス上の設定なのだ。
例えば、それは安全&運転支援装備にも現れている。カローラA&FにはACCやLKAは設定されないが、カローラHBには全車速型ACCと半自動操舵式のLKAも採用されている。旧呼称で言えばトヨタ・セーフティセンスP相当なのである。
ごくわずかな公表スペックによればパワートレインは全域ミラーサイクル稼働の1.8ℓ4気筒を核としたスプリット式ハイブリッドと1.2ℓ直噴ターボとCVT/6MT。
ホイールベースもC-HRと共通であり、要するに大まかなハードウェア面の構成はC-HRの姉妹車と理解するのが手っ取り早い。
なお、ジュネーブとニューヨークで伝えられた新急速燃焼技術等で熱効率を最大限向上させた新型2ℓエンジンはしばらく導入されないとのこと。
国内向けには初展開となる6速iMTや新開発のダンパー、AVSの設定、車体周りの改良などC-HRに対して「上乗せ」も多く、TNGA-Cの最新仕様にして中核を成すモデルとして期待値は高まるばかりだ。