ジャガーランドローバー幹部「自動運転発展もドライバーズカー不滅」
公開 : 2018.06.01 15:10
ジャガーランドローバーの製品戦略責任者、ハンノ・キルナーは、いくら自動運転が発展しようとも、エンスージァスト向けモデルはこれからも存在し続けると強気な姿勢です。その理由に、「楽しいクルマを作りつづける」という使命感がありそうです。
自動運転発展も関心なくならず
「自動運転技術が発展するに従って、エンスージァストにとってはこれまで以上に選択肢が増えるでしょう。というのも、自動車メーカーのラインナップは次第に二極化していくからです」とジャガーランドローバーの製品戦略責任者、ハンノ・キルナーは語る。
キルナーは、タクシーやカーシェア、自身のクルマとして日常的に自動運転車を使うことで、多くのひとが幸せになると考えている。一方で、鋭いドライバーの多くは、自分で楽しんで運転できるようなクルマを欲しがるようになるだろう。
「SVO(JLRのパフォーマンスカー部門)がクラシックカーを現代の生活に対応できるように作り変えようと、サーキット専用のスペシャルなクルマを作ろうと、自動運転が普段の生活の一部となるにつれて、SVOも成長を続けるでしょう」と彼は言う。
「クルマに関心のない世代が現れるとはとても思えません。熱狂的なドライバーはいつだって存在し、われわれは彼らが喜ぶようなクルマを作りたいのです」
「今日では、われわれが満足する以上にそのようなクルマヘの需要は高まっていますし、それは今後も変わらないと思います。確かに、携帯電話に一番の関心を注ぐような世代もいます。しかし年齢が上がれば、彼らもいつか運転したいと思うようになるでしょう」
SVRブランドの出現によって、ホットなSモデルと究極のSVRモデルの溝を埋める存在として、ジャガーがこれからもRモデルを作り続けるのかという疑問はある。
社内の情報筋によると、3種類のパフォーマンスモデル・ラインナップは多くの購入者にとって複雑すぎるという。