マクラーレン 新カーボン工場操業へ第一歩 ふたつのメリット

公開 : 2018.06.01 18:10  更新 : 2018.06.14 19:02

設計の自由度が向上

MCTCプロジェクトのディレクターであるケン・スマートは「この施設を建設した理由はふたつあります。ひとつめは、自社でタブを生産することによりデザインの柔軟性が向上します。したがって、車両を開発する際にそのクルマに合わせたタブを設計することができるのです。これにより運動性、エルゴノミクス、車内空間、ドライビングポジション、視界、乗降性が向上するでしょう」

「ふたつめはより重要です。われわれが開発プロセスにおいてより多くのことを学べるということです。問題を解決するたび、新たな学びを得られるでしょう」

「これでデザインや構造設計の技術が向上すれば、生産プロセスのさらなる効率化にもつながります。自社のテクノロジーを進化させることで、デザインやカーボンファイバータブの技術向上を加速できるでしょう」

この新工場により、1000万ポンド(14億5000万円)規模のコスト削減にもつながるという。さらに、MCTCの生産能力はマクラーレンの生産目標を上回っており、他社にカーボンファイバー部品を提供することも可能とされる。

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