マクラーレン570S GT4 ワンメイクレースに参加 運転、2日間でどう変わる?
公開 : 2018.06.16 16:10
1日目は2位を獲得
見ると、オールージュの脱出スピードはわたしと変わらないのに、次のストレートが速かった。そこでわれわれもスポイラーの角度をすこし寝かせてみたところ、スピードを上げることができた。
ほかにも、ブルーノの助言やティム・トムのすばらしいチーム、レース技師のハンセル・クラストなどたくさんの助けをえられた。それをもとにデータを収集してマシンとドライバー両方へフィードバックし、ダンパー設定やタイヤの空気圧を調整し、必死にタイムを削りとる方法を探った。
そして努力が報われる時がきた。肩ひじ張らなくても、マシンとコースについて学んだことを実践していくだけで、周回ごとにどんどんタイムが短くなってきたのだ。そしてむかえたはじめてのレース。スタート順はビリどころか5番目だ。
無難にスタートをきめ、最初のコーナーを3番手で抜けた。1周をすぎたところで2位。トップをいくミアの後ろ姿はみえるが、どうしても追いつけない。それどころか、後ろから驚くべき速さでせまってくるマクラーレン・グループ会長のシェイク・モハメド・ビン・エッサ・アル・ハリファのマシンのほうが気になってきた。だが、彼は大ハンデつきの周回遅れマシンにひっかかり、わたしは抜けだして事なきをえた。
結果、2位でレースを終えたわたしは表彰台にのぼり、ミアとシェイク・モハメド(わびを入れたがとてもご機嫌だった)にシャンパンを浴びせることができた。つい前日には夢にも思わなかったことだ。