猛烈なヴァンテージのエグゾーストノート

アストン マーティン・ヴァンテージもスーパーと呼ぶにはふさわしい。かなり控えめなボディカラーに、アグレッシブなフロント周りのスタイリングは、それほど高い評価は得られないかもしれないが、ライトブルーの540Cとグレーの911の中では、強い存在感がある。

取材中も通りがかりの何人かがヴァンテージに気づき、引き寄せられて来た。まったく新しいモデルだから、目立っても当然ではある。その中のひとりに、ヴァンテージの価格が12万1000ポンド（1851万円）だということを伝えると、「それくらいの値段には見えますね」と話していた。いい視点だと思う。

マクラーレンの話にはあまりならなかったが、540Cはミドシップにカーボンファイバー製のシャシーを持つから、優れたパフォーマンスの面で、価格の裏付けという面では不足はない。どちらもかなりのスーパー具合。面白いのが、マクラーレンのカーボン・タブが、さほど重量面での差を生んでいないところ。資料によると、911と比較してわずか4kgしか違わないのだ。

それでは、スーパースポーツ3台の比較といこう。

まずはアストン マーティンの勇ましいV8エンジンから。視覚的な要素だけでなく、サウンド面でも大きな魅力を持っている。決して911のサウンドに魅力がないわけではないのだが、より排他的で威嚇的な、素晴らしいキャラクターに仕上がっている。路上では「猛烈」という言葉がいい得ていると思う。

もしサスペンションの仕上がりが素晴らしくなければ、ゲイドンは改造車を養護していると勘違いされてしまいそうだ。エンジンは極めてレスポンシブで、ドライバーへのサウンド面での訴求力を高めている。許される環境なら、やみつきになってしまう。

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