車両火災 ひとりの一般男性が突き止めた真実 重大リコールへの顛末

公開 : 2018.06.30 19:10

捜査に発展 制度も改革

2017年10月、車両火災に関する捜査の一環として、ルートンの取引基準局がヴォクゾールのオフィスの捜索を行った。「ラップトップと電話、その他火災事故に関連する全てが押収されましたが、いまのところ何の連絡も受けていません」とヴォクゾールの広報担当者は話している。

一方、DVSAは、リコール制度の厳格化を検討しており、ほどなくメーカーによるリコール手続きの監査を始めるとしている。車両リコールの状況については、現在でもオンラインで確認することができるが、将来的には、MOTに適合しない重大なリコール車両に対して、合格を与えないシステムの導入が計画されている。

ダンは、DVSAからリコール担当部署の増強計画を聞かされたという。「彼らは自動車メーカーの技術担当者から適切な回答を得るために、専門知識をもったエンジニアを採用しています。個人的には、DVSAの責任者から、彼らの業務の効率化に協力したことを感謝されました」

この問題に対する活動を行ってきた人々は、ヴォクゾールの2回目のリコールによって、車両が適切に修理されることを喜びつつも、この巨大メーカーの対応には注意が必要だとして、目を離すつもりはないようだ。

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