新型フィアット500にEV車 2020年登場 エステート「ジャルディ二エラ」も
公開 : 2018.06.07 06:10
グループ全体で電動化を加速
市街地向けである500の大きさから、バッテリーを搭載できるスペースは限られている。したがって、航続距離400kmを誇る日産リーフなどのEVよりは足が短くなるだろう。
500eは近年急増する小型EV車のライバルとなる。2019年にはミニ初のEV車が登場し、それとほぼ同時期にホンダのアーバンEVも発売予定だ。
500eはFCAが展開する4つのパワートレインのひとつ、「シティカー」を搭載する。「メインストリーム」と呼ばれるパワートレインはジープ・グランド・コマンダーに使われている。また、「パフォーマンス」は2020年のマセラティ・アルフィエリに、「プレミアム」は2022年のマセラティ・クアトロポルテに搭載予定だ。
FCAの電動化の流れは同グループの2022年までにディーゼルを廃止するという方針によって勢いづけられている。今後はディーゼル車がハイブリッドなどに置き換えられることになるだろう。2020年に登場するジープ・グランドチェロキーがその筆頭だ。
プントやその他のフィアット車の廃止により生まれる余剰生産力は、アルファやマセラティの生産にあてられる。イタリアでの生産力をジープなど世界販売車のプラグインハイブリッドの生産に回す予定だ。