新型メルセデス・ベンツAクラス A250に試乗 高級で快適 新たな基準に

公開 : 2018.06.13 10:10

優れた乗り心地 インテリアも高級

英国特有の数多くのポットホールや、波打つ路面でも、このクルマの乗り心地は素晴らしい。実際、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIよりも優れているといえるほどだ。ややボディに落ち着きが足りず、サスペンションの動きに伴い若干のノイズが聞こえてくるが、正確でしなやかなダンピングによって、路面不整のほとんどを上手く吸収してくれる。

トーションビーム式サスペンションのA180dでは、快適さが大いに不足していた。小径ホイールにもかかわらず、サスペンションに洗練が足りず、特に街中ではガタガタとして落ち着かないホイールの動きが目立った。

インテリアは、その見た目も感触も素晴らしく、標準では平板なプラスティックに埋もれるようにしてセットされた小さなふたつのスクリーンが、1395ポンド(21万円)を支払って、エグゼクティブ・エクイップメントラインのオプションを選べば、その価格に見合った巨大なメディアスクリーンに替わる。


さらに1000ポンド(15万円)で、素晴らしいドライバー用ディスプレイと、まるで最高級リムジンに乗っているかのような、デジタル体験を味わうこともできる。テスト車両では、発音のアクセントによっては戸惑いをみせる場合もあったが、「ヘイ、メルセデス」と呼びかけるボイスコントロールも上手く機能していた。

一方で、実用性と室内空間にも優れるものの、リアのパッセンジャー・スペースに関しては、アウディA3の方が広く、さらに後方視界も良好だろう。

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