プジョー508 SW ワゴン復権なるか? 新世代i-Cockpit採用
公開 : 2018.06.07 17:25
新世代i-Cockpit ドイツ勢に負けぬ質感
内装の話に移ろう。プジョーの最新世代のi-Cockpitを採用したダッシュボードにはデジタルのメータークラスター、ナビゲーションシステム、Apple Carplay、Android Autoに対応した10.0インチのセントラル・タッチスクリーンが装備される。車内には4つのUSBソケットが配置され、2つは前席、残り2つは後席のパッセンジャー用だ。
ステアリングホイールは、メーターよりもさらに低い位置に設置され、視界が広がっている。なにしろ従来型の位置は、一部のユーザにとって不満の種だった。
ステアリングホイールの標準仕様はグレイン・レザー。トップグレードのGTラインとその他のGTグレードはパーフォレーテッド・レザーとなる。さらに起毛素材も用いられ、質感を追求。ドイツのライバルに対抗するため、プジョーはこのような部分を強みにしていくという。アルカンターラとナッパレザーのオプションをつければ、もっともゴージャスな508 SWが完成する。
508 SWのドライバー・アシスト技術は、ナイトビジョン・システムも採用。これは赤外線カメラを用いて、インフォテインメント・スクリーン上に前方の様子を表示する技術だ。アダプティブ・クルーズコントロールも搭載され、渋滞中には停発進も行う。レーンキープ・アシストやパーク・アシストを使えば、自動で駐車し出発。プジョーによれば、508のアクティブ・セーフティ・ブレーキ・システムは5km/hから140km/hまで、昼夜を問わず歩行者や自転車を検出するという。
新しいEMP2アーキテクチャーは、構造的な接着技術やボディの新しい溶接技術を活用した結果、強度が高まる一方で70kg近い軽量化を達成。リアサスペンションはマルチリンクで、乗り心地が改善。オプションの(GTグレード以上では標準装備の)バリアブル・コントロール・ダンパーをつければ、さらに快適性が増すという。
また、508 SWは専用のサスペンション・セッティングが施されている。ダイナミクス・ディレクターのヤン・ボニーいわく、SWはボディがわずかに重いため、「違いを埋める」ための調整がなされるのだという。