レクサスES初試乗 ハイブリッドのES300h、GSよりも合理的な選択肢に
公開 : 2018.06.12 10:10 更新 : 2018.06.12 10:49
前輪駆動のニューモデル
ESはレクサスブランドが誕生して以来、グローバル向けセダンとして長らくラインナップされ、レクサスで最も人気のある4ドアセダンとなり、GSよりも合理的な存在となる。
英国のカスタマーにとってES登場で最も重要なのは、GSの動力性能に優れる後輪駆動レイアウトから、実用主義の前輪駆動レイアウトに変更されたことだ。
これはレクサスにとって良いニュースなのか、それとも潜在的なカスタマーにとって良いニュースなのか。この答えはお金に関するものになるだろう。GSは比較的製造コストの高いクルマだったため、メルセデス・ベンツやアウディ、BMWなどのエグゼクティブ・セグメントの最廉価層と本当に勝負することはできなかったのだ。
一方でESは、現行のトヨタ・カムリとプラットフォームだけでなく製造工場も共有し、ともにアメリカで生産される。(とは言え、右ハンドルの英国市場向けは、GSと同様日本で製造されると思われる。)
つまり、トヨタとしては世界で最も売れている乗用車、カムリとさまざまな共有化を図ったESは、GSよりも魅力的なのだ。