レクサスES初試乗 ハイブリッドのES300h、GSよりも合理的な選択肢に
公開 : 2018.06.12 10:10 更新 : 2018.06.12 10:49
インテリア 高級感あるもオーラなし
レクサスはキャビンの質やラグジュアリーな感触の面で高い水準を保っているが、ESはほとんどの部分でそれを上回っている。とはいえ、もっと高級感を出せた部分も見受けられる。
例えば、ESのシートやダッシュボードの周りは柔らかく滑らかな革張りだが、ダッシュボードやドアの部分に使われている模様の入ったプラスティックは目立つし、いくつかの場所ではより硬く薄いプラスティックすら使われている。
センターコンソールの装飾はステアリングホイールのデザインと少々マッチしていないし、全体的に見てA6やEクラスが持っているような、リッチで堅実で技術的に洗練されているという堂々としたオーラが出ていない。
キャビンスペースや総合的な実用性は素晴らしいが、ふたつほど不満がある。先代と比べて長くなった全長とホイールベースのおかげで、どの席でもレッグルームは広い。大柄な大人が横並びで後部座席に座っても快適に過ごすことができるが、後席のヘッドルームはクラス標準には届かない。
また、ESはリア部分の構造が強化されており、代わりにリアシートのフォールディング機能を完全に切り捨てた。そのため、トランクスペース自体は幅広く長いものの、それ以上の長尺物を収めることはできない。