レクサスES初試乗 ハイブリッドのES300h、GSよりも合理的な選択肢に
公開 : 2018.06.12 10:10 更新 : 2018.06.12 10:49
ハイブリッド搭載 落ち着いた運転なら洗練された乗り心地
イギリスで販売されるESは、「自動充電式」のガソリンハイブリッドモデルのES300hのみ。新型の2.5ℓ4気筒アトキンソンサイクル・ガソリンエンジンが搭載され、同じく新規設計のハイブリッド・トランスアクスル・トランスミッション(120psのモーター、小型のモーター/ジェネレーター、「e-CVT」の3つからなる)を介して前輪を駆動する。この結果、システム総出力は218psでCO2排出量は106g/km、燃費は25.5km/ℓを超えるという。
ガソリンやディーゼルのライバルと見比べると、これらの数値は確かに魅力的だ。一方で0-100km/h加速は9秒以下だと発表されており、これは魅力に欠ける。
だが、ガソリンハイブリッドはレクサスの魅力のひとつで、このシステムが燃費重視だと知っているひとは、このタイムにそれほど不満を持たないだろう。
ESは、GSよりも成熟して洗練された、安心感のあるキャラクターに仕上がっている。ハンドリングは落ち着いているが精緻で、かなりレスポンスは良い。ほどほどの重さのステアリングは適切なセッティングで、一貫したペースでコントロールできる。
グリップやボディ・コントロールのレベルも高く、英国の荒れた路面でも軽々と駆け抜けることだろう。この点では、このクラスのいくつかのセダンよりも優れているのは間違いない。