ヘンリック・フィスカー、フィスカーを去る
公開 : 2013.03.14 11:01 更新 : 2017.06.01 01:49
フィスカーの創立者であり、フィスカー・オートモティブの取締役会々長であったヘンリック・フィスカーが辞任した。AUTOCARに送られてきたヘンリック・フィスカーの声明は以下のとおりだ。
「2013年3月13日水曜日、ヘンリック・フィスカーは、フィスカー・オートモティブの取締役会々長の職を辞することにした。その主な理由は、経営戦略において役員と相違点があったからだ。」
最初のモデルであるフィスカー・カルマは、その当初からつまづきがあった。アメリカ合衆国エネルギー省の低利融資を受けてスタートしたフィスカーだったが、度重なるCEOの辞任や、火災発生の危険性の示唆、ハリケーン・サンディによる車両の消失、2つ目のモデルであるアトランティックのキャンセルなど、様々な問題が発生した。また、ごく最近は、バッテリーの供給元であったA123システムズの倒産があり、7ヶ月にわたってカルマの生産がストップした。
フィスカーは、その財政面での立て直しに必死で、いくつかのパートナーと交渉中であったことは確認されている。その中でも、最も有力だったのが、中国のジーリーだった。
「この機密扱いの交渉については何もコメントできないが、いくつかのパートナーから提案を受け取ったことは事実である。」とフィスカーは公式に発表している。
「フィスカーの持つ、EVパワートレーン技術やデザイン、戦略に興味をもったパートナーからは、低金利の融資の話があった。」
現在、AUTOCARではフィスカー・オートモティブからの正式なコメントを待っている状態だ。