英BMW死亡事故 「リコール遅れ」と結論 米の強制力を規範に

公開 : 2018.06.11 12:10

リコールに対する法的強制力がない

BMWはこの件について「悲劇的な事故」としている。「われわれは検死官の発表に基づいて対応する予定です。しかし、BMWは関連する規則に則った対応を行なってきており、業界全体でこのプロセスを見直す必要があると考えます。BMW UKはDVSAによる行動指針の見直しに協力します」と発表した。

DVSAはAUTOCARに対し、BMWは2014年の時点で完全な電気系統喪失を19件確認していたとの認識を示した。しかし、同社は「虚偽の情報」を提供し、「情報に基づく意思決定」を妨げたとしている。

BMWによれば、この問題は「配線の問題により、走行時の振動による摩擦で電源装置のプラグが破損する」ことによるものだとのことだ。つまり、バッテリーとヒューズボックスの接続が途切れ、エンジンが停止するとともにすべての灯火類が点灯しなくなる。

DVSAは、虚偽の情報が提供されていたことに加え、米国当局のようにメーカーに対し強制的にリコールさせる法的権限がないことも、対応の遅れの原因だと指摘している。

なお、「英BMW、リコールで非難 深刻な電気系統トラブルを明示せず」にて、更に詳細な情報をご覧いただける。

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