ルノー、メルセデスEクラス・ベースのラグジュアリー・モデルを断念
公開 : 2013.03.14 12:01 更新 : 2017.06.01 01:49
ルノーのCEO、カルロス・タバレスは、メルセデス・ベンツEクラスをベースとしたラグジュアリー・モデルを断念したとコメントした。しかし、このプロジェクトが消失したわけではなく、将来的には再びメルセデスとの良い関係が見つかるかもしれないとも発言している。
ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、ルノーは「イニシアーレ・パリ」というサブブランドで、40,000ポンド(580万円)からというメルセデス・ベンツEクラスをベースとしたラグジュアリー・モデルを計画していたのだが、丁度そのモデルの発表時期が、現行のメルセデスEクラスの生産が終わる時期になってしまうというのがその原因。その時点で失効してしまう旧いプラットフォームを使って、ルノーのモデルを作るということは、メルセデスにとっても複雑で高価になってしまうということになる。
一方、ルノーのフラッグシップ・モデルである古ぼけたエスパスは、来年、アップマーケットを狙ったSUVになることが決定している。また、ルノーがイニシアーレ・パリをサブブランドとして来年スタートする計画にも変わりはないという。
まず、手始めに、新しいクリオのトップ・スペック・バージョンにその名前が使われる予定だ。ヴェル・サティスが2009年にカタログから消滅して以来、ルノーにはラグジュアリー市場向けのモデルがないのも事実だ。
ルノー、日産、メルセデスの協力プロジェクトは他では進行している。新しいトゥインゴは、次世代のスマートのプラットフォームを使用することに決定しているし、インフィニティ・ブランドのために新しいAクラスのプラットフォームをメルセデスが提供することも決定している。