試乗 マツダCX-3改良型 2.0ℓ ガソリン/1.8ℓ 新ディーゼルを評価 

公開 : 2018.06.13 06:10  更新 : 2018.06.13 17:17

お尻がムニュっ シートの改良

発売以来わずか3年にして4度目となる今回の改良は「執念を込めた大幅改良」(冨山道雄主査)と表現される。板厚の増加なんていかにもコストアップにつながりそうな手法は、確かに「執念」を込めないと実現できそうにない。現代の自動車づくりにとって最大のテーマはコストダウンである、とさえ言われているのだから。

着座してすぐさま気がつくのは、お尻がムニュっとすることである。フロント・シートのクッションに高減衰ウレタンが新たに採用されたからだ。フロアに振動があっても、乗員には伝えないというスグレモノで、筆者愛用のラップトップ・パソコンを守る「ゼロショック」というカバーの触り心地にも似ている。慣れるまで、座面のウレタンがまとわりつくような感触があるけれど、じきに慣れる。

インテリアではセンター・コンソールがモダンになった。パーキング・ブレーキが電動化されたことにより、手動式の大きなレバーが廃され、アームレストが新たに設けられているのだ。ダッシュボードの人工皮革の面積が微妙に増えて、質感が向上している。

走り始めると、乗り心地がソフトになっている。ダンパー、バネの改良だけではなく、マツダ独自の18インチ・タイヤを新開発してもいる。サイド・ウォールを柔らかくする一方、接地面の剛性をあげて操縦安定性と応答性を確保する、というのが基本的な考え方で、従来型と同じ215/50R18サイズながら、CX-3に特徴的だった細かい路面からの突き上げがなくなっている。小改良でタイヤを新開発するのは異例のことだそうだ。
 

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