試乗 マツダCX-3改良型 2.0ℓ ガソリン/1.8ℓ 新ディーゼルを評価 

公開 : 2018.06.13 06:10  更新 : 2018.06.13 17:17

夜間も歩行者検知/クルコンも全車速追従

なお、「安全性能の進化」ということで、夜間歩行者検知機能をマツダとしては初採用した。より高いモデルから、という原則にこだわらない姿勢も好感がもてる。渋滞時には解除されていたレーダー・クルーズ・コントロールは全車速追従機能付きにアップデートしてもいる。これで車両価格は旧型比2万円程度の値上げにとどまっている、とマツダのエンジニアは胸を張った。

新型CX-3の「執念を込めた大幅改良」は、この小型SUVをマツダの基幹モデルのひとつとして育てていきたいという長期計画に基づくものだろう。同時に、試乗会の冒頭で冨山主査が語ったマツダのマントラが忘れがたい。

「2012年発売のCX-5以来、マツダはマイナーチェンジのタイミングにとらわれることなく、最新技術を投入する、という方針を貫いている。クルマは単なる道具ではない。マツダはクルマをこよなく愛している。クルマという商品を通じて、お客さまに豊かで活力にあふれた人生を過ごしていただき、お客さまと強い絆で結ばれたブランドになりたい」

まことにむずかしいテーゼを掲げたものだと思うけれど、永遠に実現しない(かもしれない)理想を追い求めるからこそ、世間は尊敬の念を抱く。マツダの行く末を見守りたい。

改良型CX-3 試乗車スペック情報

20S プロアクティブSパッケージ(青・FWD)

価格 243万円
全長×全幅×全高 4275×1765×1550mm
最高速度
0-100km/h加速
燃費 16.0km/ℓ(WLTCモード)
CO2排出量 145g/km
車両重量 1250kg
エンジン 直列4気筒1997cc
使用燃料 ガソリン
最高出力 150ps/6000rpm
最大トルク 19.9kg-m/2800rpm
ギアボックス 6速オートマティック

XD Lパッケージ(赤・AWD)

価格 312万6880円
全長×全幅×全高 4275×1765×1550mm
最高速度
0-100km/h加速
燃費 19.0km/ℓ(WLTCモード)
CO2排出量 136g/km
車両重量 1370kg
エンジン 直列4気筒1756ccディーゼルターボ
使用燃料 軽油
最高出力 116ps/4000rpm
最大トルク 27.5kg-m/1600-2600rpm
ギアボックス 6速オートマティック



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