プジョー、ディーゼル脱却へ 508 PHEV、車内スペースにも配慮 中国への対応は
公開 : 2018.06.13 11:40 更新 : 2018.06.13 12:30
欧州や中国のCO2規制問題 PHEVや3気筒活用
プジョー欧州部門トップのマクシム・ピカットは、最大の問題はCO2だと語る。モデルラインナップ、コスト、製造上の問題は概ね会社の熱意で解決できる一方で、2020年には全体で95g/kmの規制が実施され、これはかなりの難問だ。
しかし、他のメーカーに比べるとPSAはまだ容易だという。解決策は次の4つ、つまりガソリン、ディーゼル、EV、PHEVをベースに、これらを適宜組み合わせていくことだ。
2017年のディーゼルの需要は、2016年と比べ欧州全体で5%減少し、今後この動きは加速すると思われる。しかし、PSAには3気筒ガソリンエンジンがあり、これこそが最大の防衛策だという。3気筒の508も2018年末に登場し、「かなり素晴らしい出来になる」ようだ。
508プラグイン・ハイブリッドは中国市場にとってかなり重要なモデルだ。中国のCO2排出量規制は次第に厳しくなり、EV走行ができるクルマがかなりの人気を得るのは間違いない。マッテイは中国のカスタマー特有の嗜好に合わせて、508のデザインに細かな変更を加えると述べた。しかし全体のデザインは変わらないとしている。
「われわれは欧州で508をデザインし、中国向けにモディファイしているわけではありません」マッテイは言う。「最初から中国(のチーム)からのアドバイスも参考にしつつ、欧州でデザインしました。実は508に採用されるi-コックピットのデザインは、欧州より先に中国で発表されたのです」