「自動運転」安易な呼称は危険 英研究機関が指摘 各メーカーが声明
公開 : 2018.06.14 11:40
ドライバーの過信による事故も
テスラのスポークスマンもAUTOCARに対しコメントを出した。「われわれの顧客からのフィードバックによれば、彼らはオートパイロットの機能についてよく理解しています」
「オートパイロット使用時には、ドライバーに対しすべての状況下で運転に責任があることを継続的に警告しています。これはドライバーの誤解を防ぐための措置であり、現存する同様の機能の中でもっとも強力なセーフガードです。テスラはオートパイロットがすべての事故を回避できるわけではないことを明示しており、ザッチャムの指摘はあたりません」
テスラは2016年に、ドライバーの誤解を原因とする死亡事故で批判を浴びた。最近でも、ウーバーのテストカーがアリゾナで歩行者と衝突するなど、自動運転技術に関わる事故が数件発生している。
英国での同様の事故を防ぐため、ザッチャムは自動運転技術を搭載した車両についてテストを行い、消費者向けのガイドラインを提供する方針だ。
「この目的はひとびとの安全を確保するとともに、ドライバーがメーカーの想定以上に運転をクルマ任せにしないよう注意喚起することです」とアヴェリーはいう。「運転支援装備をどのように名付けるかは重要な問題です。技術を過大評価するような名称は避ける必要があります。運転をクルマに任せ、ドライバーが他のことをしていられる時代はいずれやってきます。ただ、それは今ではないのです」