ディーゼル不正問題 VW、10億ユーロ(1300億円)の罰金受け入れ
公開 : 2018.06.14 16:10
フォルクスワーゲンは、ディーゼルの排出ガス不正問題について、ドイツ当局から課せられた10億ユーロ(1300億円)の罰金を受け入れる方針を示しました。VWは米国ですでにこの問題に関連して240億ドル(2兆6466億円)を支払っています。
VWグループの責任を認める
フォルクスワーゲンは、ディーゼル排出不正問題を受け、ドイツ当局から10億ユーロ(1300億円)の罰金が課せられることになった。
今日発表されたコメントにおいて、VWは「慎重な検討の結果、フォルクスワーゲンAGはこの罰金を受け入れ、何ら反論をしないことを決定しました。フォルクスワーゲンAGはこれによりディーゼル問題の責任を認め、これを今後の発展のため大きなステップと考えます」としている。
これはこの問題が起きてから欧州でフォルクスワーゲンに課せられた最高額の罰金だ。ただし、同社は米国において罰金と改善費用として総額240億ドル(2兆6466億円)程度を支払っている。
このスキャンダルにおいて、全世界で1030万台が関わっているとされる。今後も他の各国当局からの制裁措置が下される可能性がある。
フォルクスワーゲンは、「ブラウンシュヴァイク検察の捜査によれば、パワートレイン開発における監視義務を怠っていたとの結論がでました」と認めている。
排出ガス不正が明るみに出て以来、ディーゼルの有効性について疑問が投げかけられている。ディーゼル車に対する課税強化やその他のランニングコスト増加による販売不振や人気低迷を招いている。
このスキャンダルに対する法的捜査はシュトゥットガルトで現在も続けており、現在および過去のVWグループ幹部が捜査対象となっている。