トヨタ・アイゴ フェイスリフト版に試乗 よりスタイリッシュに、ただしUp!推し
公開 : 2018.06.19 10:10
どんな感じ?
物足りないパフォーマンス 長距離移動には不適
シリンダーヘッドには新しいデュアル・フューエルインジェクションシステムが採用され、排気口の拡大や燃焼室の形状見直し等も行われたが、いつでもパフォーマンスは不足しているように感じる。
トルクは極小で到底扱いやすいとは言えず、発進するために回転数にかなり気を配らなくてはならない。走り始めてからの加速も非常に遅く、0-100km/h加速(加速と言えるかも怪しいが)はなんと13.8秒もかかる。3気筒の陽気なエンジン音は相変わらずで、市街地を走るだけなら大いに親しみを感じる。ただ、スロットルを全開にして回転数を上げた時には音の粗さが目立ち、ノイズも大きすぎる。
高速道路に入ると、アイゴの性能不足をますます感じるようになる。確かにシティカーが快適に走れる領域を超えているのは間違いないが、高速道路の入り口での加速も時間がかかりすぎるし、同一ギアでの加速もやめたほうがいい。
スピードを出すと、エンジンはその存在を主張し、キャビンにはタイヤのノイズや風切音が盛んに入ってくる。耳障りな音ではないが、しばらくすると長距離移動にうんざりしてしまいそうだ。