トヨタ・アイゴ フェイスリフト版に試乗 よりスタイリッシュに、ただしUp!推し
公開 : 2018.06.19 10:10
「買い」か?
立ちはだかるUp!の壁 高級感や価格で劣る
スタイリッシュなデザインや改良されたインフォテインメントシステムを考えれば、新型アイゴの持つメリットは大きい。それでもやはり、アイゴはわれわれ一押しのシティカーにはなれない。フォルクスワーゲンUp!ならもっと愉快で洗練されたドライビングが味わえるし、後席にも十分に大人が乗れるスペースがある。また、スコダ・シティゴのほうがUp!のクオリティに近く、しかもずっと安価だ。
さらに、Up!とアイゴではプレミアム感が大違いだ。インテリアにはどちらも硬質なプラスティックが多用されているのに、Up!のほうが高級感がある。
一方、96g/kmというアイゴのエミッション性能はかなり良く、公式発表で29.3km/ℓ(複合サイクル)と燃費もまずまずだ。
とはいえ、最大の問題は価格だ。エントリーグレードのアイゴは9695ポンド(143万円)で、対するUp!は9325ポンド(138万円)から。今回試乗したX-Clusivグレードには5速マニュアルミッションが搭載されるが、その価格は1万3895ポンド(204万円)で、これは5ドアのUp! GTIよりも360ポンド(5万3000円)安いだけだ。
もしわれわれならどちらを買うだろうか。もちろん答えはいつもこうだ。Up! GTIに決まっている。