ミニ「電動化、真のチャレンジ」 小型ゆえの問題 BMW/トヨタ提携がキーか
公開 : 2018.06.15 17:10
アーバンブランドであるミニは、電動化の意義が大きいブランドです。しかし、その小型さゆえバッテリーを搭載する十分な余地がないため、EV化は困難だといいます。しかし、新バッテリーの実現により、その道筋が開かれるかもしれません。
バッテリーを搭載するスペースが不足
ミニは「もっとも市街地向けブランド」ではあるものの、サイズ上の制約により電動化は難しいようだ。
ピーター・シュヴァルツェンバウアーCEOは、2019年にオックスフォードで生産が開始されるミニEや、中国の長城汽車と共同開発される派生型などに触れ「ミニの電動化は非常に難しい問題です。主な理由はその底面積の小ささです」と語る。
つまり、バッテリーを搭載するのに十分なスペースがないということだ。
「しかし、都市環境における電動化の重要性を考えると、ミニ以上にその責任を負ったブランドはないでしょう。これは自然な流れであり、われわれが将来に向け達成しなければならないことでもあります」
「カントリーマンのプラグインハイブリッドの成功により、これが実現可能であることが明らかになりました。さらに、今後登場する完全電動ミニはさらに先を行くものになります」
シュヴァルツェンバウアーは、中国企業のジョイントベンチャーによる電動ミニ生産についても触れた。ミニが初めて欧州以外で生産されることになる。これは中国が販売車両の一定割合のパーツを中国製とすることを義務付けたことに対応するものだ。
BMWグループはトヨタとの提携によりソリッドステートバッテリーを開発している。2025年をめどに実用化され、現在のものよりも小型でパワフルだ。これが電動ミニ開発を後押しするかもしれない。