実直なインテリアは従来どおり

一般道で許容される速度域では、4輪駆動システム「4モーション」が強力なグリップを披露する。このクルマの限界領域に迫るには、サーキットで攻め込まなければ難しいだろう。

車高が若干下げられ、ボディロールも適度に抑制が効いている反面、低速域での乗り心地では少し荒々しい部分が残る。しかし、クルマの性格を考えれば、受け入れられるものだと思う。

このパフォーマンスパックにアクラポビッチのエグゾーストの組み合わせは、素晴らしいドライビングを提供してくれるが、このオプション価格を考えると、インテリアには少し期待はずれだった部分もある。

ノーマルモデルと大きな差異が感じられず、「R」のロゴが刺繍されたスポーツシートがなければ、普通のゴルフと見分けがつかないひともいるだろう。黒いプラスティック製のパーツが、いたるところに使われているのも気になる。

ただし、8インチのモニターに、素晴らしいインフォテインメント・システム「ディスカバー・ナビゲーション」を標準装備。インスツルメント・パネルには、従来式のアナログメーターに代わって、12.3インチのアクティブ・インフォ・ディスプレイが搭載されている。どちらも反応が良く直感的に操作ができ、可読性も高い。

室内空間自体は悪くない。テスト車両の5ドアの場合は、リアシートも大人がゆったりと座れる広さを確保している。

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