FCAセルジオ・マルキオンネ代表、有終の美を飾れる? 過去5年の公約と実績
公開 : 2018.06.23 08:10
FCAの将来 イタリアン・プレミアムブランド
ジープ、ラムとフィアット・プロフェッショナルに比べれば、アルファ・ロメオとマセラティは小さな存在かもしれないが、FCAではこのふたつのイタリアン・プレミアムブランドを、彼らの自動車生産の未来と位置付けている
アルファ・ロメオの年間販売台数目標は、前回計画で未達だった40万台としており、FCAのマルキオンネCEO自身、ジュリアとステルヴィオの素晴らしい仕上がりにもかかわらず、以前の計画が上手くいかなかったことを認めている。この目標達成のカギは、ステルヴィオのラインナップ前後を埋めるSUVモデル、新型GTVと、スーパーカーの8Cが握っている。
ギブリとレヴァンテの登場によって売り上げが伸びたとはいえ、販売が頭打ちとなっているマセラティでは、テスラとポルシェに対抗すべく準備が進められている。
新たに登場するプラグインハイブリッドとピュアEVモデルのアルフィエーリ・クーペとカブリオレは、次期クアトロポルテとレヴァンテとともに、「ブルー」と名付けられたピュアEVモデル向けサブブランドの先陣を切ることになる。
さらに、2020年までに、おそらくステルヴィオをベースにするであろうマセラティ製小型SUV、ギブリのビッグマイナーチェンジ版、8つのプラグインハイブリッドモデルの登場と、さらに全車種へのレベル3自動運転機能の搭載を計画している。
同年までの世界販売台数10万台と利益率15%の達成が目標となる。