テスラ・モデルY、ブランドの将来のカギに 中国で生産か 回路の効率化も

公開 : 2018.06.19 19:10

テスラ上海 設立

しかし、その解決策は中国にあったようだ。5月10日、テスラはテスラ上海という新会社を中国で設立した。この会社はEVやバッテリー、スペアパーツの生産を担当するとしている。この動きは、中国政府がこれまで海外メーカーに対し義務付けていた、出資比率50:50の合弁会社の設立という規制を撤廃したことによるものだ。テスラは以前から中国における工場設立を図っていたが、当局の許可を得られないでいた。

この規制撤廃はまずはEV車を対象におこなわれる。現在テスラは中国では25%もの関税が課せられている。

同じ5月10日、テスラのバッテリー生産パートナーであるパナソニックが中国メーカーとの提携の可能性を示唆した。しかし、これは確定した計画ではないとのことだ。アナリストによれば、テスラとパナソニックはともに財務状態が芳しくなく、これが大型の投資判断を遅らせている原因とみている。

テスラはモデル3の生産遅延を技術的には解決しているとみられ、モデルYの2020年の発売に向け準備を進めているようだ。世界で生産されるEVの50%を消費する国で生産することの恩恵は大きいだろう。

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