三菱アウトランダーPHEVに試乗 マイナーチェンジ、パワートレイン/走りを改善

公開 : 2018.06.27 10:10  更新 : 2018.06.27 11:25


パフォーマンスと経済性がさらに向上

気を取り直してクルマを発進させてみると、まるでEVのように感じられるだろう。アクセルを深く踏み込まない限り、2.4ℓの4気筒エンジンはほとんど目をさますことがないのだ。急加速を求めない限り、多くの運転状況において、1880kgもの車重があるSUVとしては充分な動力性能を得ていると思う。

ちなみに、リアモーターの出力は95psへと強化され、バッテリーの容量は12kWhから13.8kWhへと増加。またエンジンも、400cc増やされた排気量によって、より優れたパフォーマンスと経済性を獲得している。

EVモードでは、ガソリンエンジンをまったく使わない状態で、約45kmの距離を走行可能だとしている。このセグメントの従来的なモデルと比較し、このアウトランダーPHEVが搭載するパワートレインは、明らかに先進的なものだ。

ガソリンエンジンは、殆どの場合バッテリーの出力を補完する目的で、シームレスに始動する。従来の2.0ℓエンジンより排気量が増やされているが、より高効率なアトキンソン・サイクルを採用することで、排気量当たりで見た場合の最高出力は、むしろ下げられた。

また、燃費や二酸化炭素の排出量は素の排出量は、従来よりも厳しいWLTP(乗用車等の国際調和排出ガス/燃費試験法)表示に切り替わったことで、数値的には改善していないように見えてしまう。ここは見逃してあげてほしい。

増強されたパフォーマンスは、EVモードとハイブリッドモードで明確に感じられるはず。0-100km/hは10.5秒だから、アウトランダーPHEVが俊足だとはいえないが、スロットルレスポンスはシャープになり、加速も従来よりは鋭くなっている。リニアな電動モーターによる加速は、追い越し時や高速道路での合流などでのストレスを軽減してくれている。加えて、EVモードでの最高速度は125km/hから135km/hへと引き上げられた。

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