新コンチネンタルGT 内装に使う糸、合計2.8km ベントレー
公開 : 2018.06.20 15:10
9種類の北欧産レザー 2.8kmの糸で縫い合わせ
それぞれのインテリアは、9種類の北ヨーロッパの雄牛の革を長さ2.8kmの糸で縫い合わせて作られる。すべてのレザー・パネルの裏側には、品質の証として作業を担当したベントレーの従業員のイニシャルが記されているのが特徴だ。
ベントレー縫製チームのリズ・ネイランドとゾーイ・ネビットとの間には37年間の経験の差がある。しかし、常に最高の結果を出すために、熱意と決意で結束しているのは、歴史あるブランドならでは。
1979年に初めて英国・クルーでチームに加わったリズ・ネイランドは、年月を重ねるにつれてとりわけ技術の進歩という点で大きな変化を目の当たりにしてきた。今では日々の役割を果たすことを楽しんでいる。
「わたしが初めて縫製チームに加わった頃は、ひとりで一台のクルマの全てのパネル・セットを担当するという責任がありました。今では、わたし達はより小さなセクションに集中して取り組めるため、高い品質や精度を維持するのが容易になりました。トレーナーはとても重要な役割の一つですし、そのことによってわたしと新しい見習いスタッフとで専門知識を共有することができるのです」
ゾーイ・ネビットはリズのすぐそばで作業をし、先輩から学びながら、伝統的な技能に新たな視点をもたらす。
「ベントレーで働く前は、わたしには縫製の技術はありませんでした。3年近く経験を重ね、ようやく自分が経験あるミシン技能者だと言えるようになりました。チームからのサポートはとても貴重なものでしたし、技術的なスキルだけでなく、作業プロセスを改善するために知識の共有も重要であることを教えてくれました」