動画 アウディR8 vs ドゥカティ・パニガーレV4 ドラッグレースで対決
公開 : 2018.06.24 10:10
オンボードカメラが語る真実
パニガーレにはウィリーコントロールとともに、ライダーの技量に合わせた3つの設定をもつローンチコントロールが搭載されている。アマチュア、セミプロとエキスパート(ニールはエキスパートを選んだが、ローンチコントロールの操作方法については番外編で説明)であり、さらに、スロットルを開けたまま、クラッチ操作なしに、ギアシフトが可能なフラットシフトというモードもある。いずれにせよ、パニガーレでR8を打ち負かすには、スキルが求められる。
今回の計測方法だが、われわれは、R8とパニガーレにVBoxという名のデータロガーを取り付けた。結果は後ほどご紹介するが、R8のオンボードカメラで、スターターの合図のあと起こった、いくつかの印象的なシーンを確認することができる。
まず、ニールのクラッチを操作する指がR8のローンチコントロールよりも素早く動き、ほんの一瞬、パニガーレのクラッチが繋がり始める方が、R8がドライバーの意図を理解してスタートを切るよりも早い。
そのあと、R8が四輪すべてを使ってパワーを路面に伝えつつ、遅れを取り戻そうとする。コンクリートの荒れた路面では、グリップを確保するため、時折パワーを絞ることもあるアウディだが、この時ばかりはフルパワーで前へと進もうとしているようだ。
視界の片隅で、バイクがフルパワーを発揮するのに苦労している様子を感じるが、そのほとんどは、どうやらフロントが高く持ち上がりすぎるのを防ぐことにあるようだ。このとき重要なのはニールのライディングポジションである。彼は出来る限りタンクに身を伏せて、右足を伸ばしたまま、左足はシフトアップに備えている。一方、R8ではラジオ4を聴いているのかも知れない。