試乗 メルセデスCクラス フェイスリフトで魅力向上 2018年型ベストは?

公開 : 2018.06.26 10:10  更新 : 2018.06.26 15:05


どんな感じ?

1.5ℓツインスクロール・ターボ+48Vスターター・ジェネレーター

車内は非常に心地よい空間だ。しかし、EクラスSクラス、さらにはオプションながら、新しいAクラスにも採用されている、知的なデュアルスクリーンが備わらないことが真っ先に気付くところ。

それを補うためというべきか、オプションではあるものの、一般的なインストゥルメントパネルに収まる計器類はアナログ式ではなく、デジタルモニターに置き換わった。また、コマンド・インフォテインメントシステムのモニターは、10.3インチへと一回り大きくなっている。こちらもプレミアムパッケージのひとつで、2795ポンド(41万円)の追加費用が必要ではある。

ダッシュボードは基本的な構造自体には変更はないが、アビエントライトや新しいウォールナットやオーク材のインテリアトリムがお目見え。BMW 3シリーズの車内に見慣れたひとには、印象的でリッチな環境に感じられるだろう。一方で、合理的に装備類が整ったA4の環境と比べると、好き嫌いが分かれそうだし、スイッチ類のタッチなどは劣っている。

今回のテスト車両はC200。英国市場ではCクラスの大黒柱は恐らく220dとなるはずだが、このラインナップの中では面白いモデルのひとつだと思う。ボンネットの中には「M264型」として知られる優れたエンジンが、1.5ℓまでダウンサイジングされて搭載されているのだ。

このユニットにはツインスクロール・ターボが備わり、低回転域から豊かなトルクを発生させる。シリンダーのボア(内径)を小さくし、高い気密性を保ったまま、内部抵抗を減らしている。新しい手法ではないものの、賢い選択だといえる。さらに、ベルトドライブされるスターター・ジェネレーターを利用した、メルセデスEQブーストと呼ばれるマイルド・ハイブリッドを搭載。48Vの電圧で制御され、燃費を稼ぎつつ、2.0ℓエンジン相当のパフォーマンスを発揮させる。

スリーポインテッドスターとしては、ややにぎやかなザラついた音が気にはなるが、良くできたエンジンだといえる。

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