写真35枚で見る アルピーヌA110日本仕様 実車解説
公開 : 2018.06.24 19:10 更新 : 2021.05.13 12:00
パワーウェイト・レシオ 4.4kg/ps
オリジナルA110と最も異なるのがエンジン・レイアウトだ。かつてはエンジンがリアのオーバーハングに位置するリアエンジン・レイアウトだったが、新型ではより優れた重量配分とマスをセンターに置くためにミドシップ・レイアウトが採用されている。
これにより前後重量配分はフロント44%、リア56%を実現し、ロールセンターは400mmに低められている。エンジンは直列4気筒DOHC4バルブ1798ccの排気量から筒内ダイレクト噴射とターボチャージャーにより252psを6000rpmで発揮するM5P型。
昨今の高出力化のなかで控えめな出力に見えるが、パワーウェイト・レシオは4.4kg/psと優れた値を示すのは、あくまでもトータルバランスでパフォーマンスを発揮するアルピーヌの血筋を色濃く受け継ぐ部分といえる。
ここにゲトラグ製の7段AT(DCT)が組み合わされ素早い変速を実現。マニュアル・モードを選べばステアリングに付くパドルで変速ができる。また2ペダルATに分類されるためAT免許でも運転できるのでファミリーで使うこともできる。
サスペンション 前後ダブル・ウィッシュボーン
走りに拘るアルピーヌだけに、サスペンションはタイヤの対地キャンバー角度を正確にセッティングできるダブル・ウィッシュボーン式を前後に採用。ブレーキはブレンボ製のモノブロック・キャリパー・タイプでフロントが4ポッドとなる。
タイヤは積極的にスライドさせて走る方向性で仕立て上げられた新型A110に合わせて、適度なグリップを持つミシュラン・パイロットスポーツ4が採用されている。