M・ベンツ新型CLS 5人乗りクーペとしてフルチェン 日本価格799万円〜
公開 : 2018.06.25 12:17
ISG搭載のメリットは?
CLS 220dスポーツはEクラスにも搭載する2.0ℓ直列4気筒ブルーテック・エンジン(最高出力194ps/最大トルク40.8kg-m)を採用。
CLS 450 4マティック・スポーツに搭載されるM256エンジンは、バランスに優れ、コンパクトな「新型直列6気筒エンジン」、「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」、「48Vシステム」などの新技術を搭載。効率性、快適性、高性能化を同時に実現している。
M256エンジンは単体で最高出力367ps、最大トルク51.0kg-mを発生。直列エンジンの採用によりエンジン左右のスペースに補器類を配置することが可能になったことに加え、従来はエンジン回転を動力源としていたエアコンディショナー、ウォーターポンプなども電動化されたため、エンジン前部のベルト駆動装置が不要となり、よりコンパクトなエンジンになった。また、エンジン近接型の触媒を採用し、効率的な排出ガス処理を可能にしている。
「ISG」はエンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力22ps 、最大トルク25.5kg-mを発生する電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。この電気モーターと「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電。
低回転/エンジン停止/アイドリングで違う
エンジンの低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現する。スターターが従来より高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップの際の再スタートの快適性も向上した。また、2秒以下のエンジン停止は、アイドリングストップをしない時よりも燃料消費量を増加させることから、ドライバーの走行データやレーダーセンサーからの情報をもとに、エンジンが2秒以上停止しないと予測した場合には、あえてエンジンを停止しない機能を採用している。
さらに、アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を毎分520回転という低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性および静粛性に寄与する。