英国、なぜ軽量化に強い? マクラーレンCEO「リードには政府との連携不可欠」
公開 : 2018.06.28 11:40
ハイパーカーから量産車へ 広がるカーボン使用
フレウィットは続けて、「軽量化戦争」は長らくハイパフォーマンスカー・メーカーによるものだったが、ここにきて燃費向上の手段としても活用すべきだと述べた。
英国のカーボンファイバー生産に関する専門技術は、大半が英国を拠点とするF1チームによって確立されてきた。数十年にわたって、カーボンはレースカーのモノコックやサスペンション部品、ボディに用いられてきたが、実はカーボンをカーレースに持ち込んだのはマクラーレンのレーシングチームが最初で、1981年のことだった。
カーボンは大半のエキゾティックカーに使用され、近年では徐々に主力モデルへの採用例も増えている。例えば、BMW 7シリーズは「カーボン・コア」と呼ばれるボディ構造を持つ。
AMG プロジェクト・ワンは英国製か
しかし、カーボンファイバーの採用実績では、依然として英国のスーパーカーメーカーが目立っている。アストン マーティン・ヴァルキリーでは、車重制限やレギュレーションを守らなくてはならないF1よりも先進的なカーボンファイバーが使用される予定だ。
一方で、メルセデス-AMGが発売するハイパーカー、プロジェクト・ワンの製造も英国で行われることが有力視されている。これはAMGがF1カーの製造をノーサンプトンシャーで行っているためだ。
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