VW、一部生産停止 WLTPの認可遅れで テスト装置が不足
公開 : 2018.07.01 18:10
保管台数限界 従業員、生産停止反対
「われわれは、第3四半期の生産停止は避けられないと考えています」ディースは言う。
「ヴォルフスブルグ工場のワークスホリデー後は、新しい基準に適合したモデルだけを生産します。必要な型式承認が済み次第、順次デリバリーを進める予定です。それでも、かなり多くの台数を保管しておかなくてはなりません。この保管台数が過剰にならないようにするためには、ワークスホリデーから9月末までの期間で休業日を設けるしかないのです」
従業員代表委員会委員長のベルント・オステロフは、生産停止に反対している。「会社は何年にもわたってあまりにも少ない台数のテスト装置しか設置しておらず、突然必要なテストをこなすことができなくなっています。しかし、これはわれわれ従業員の責任ではありません。総合的に判断して、この重い負担を会社から負わされることには同意できません」
販売停止、他ブランドでも M3生産終了
WLTPの認可の遅れに伴って生産を停止するのはフォルクスワーゲンだけではない。
アウディやミニ、プジョー、ポルシェはいくつかのモデルについて、販売停止を余儀なくされている。一方でBMWは、M3をWLTPの基準に適合させることなく、生産終了を決断した。