VW、一部生産停止 WLTPの認可遅れで テスト装置が不足

公開 : 2018.07.01 18:10

問題は設備不足 遅れで選択肢減も

WLTPは、フォルクスワーゲンのディーゼルゲート事件を背景に、時代遅れでしばしば信頼性に欠ける新欧州ドライビング・サイクル(NECD)に代わる基準として制定された。

フォルクスワーゲンのR&D部門責任者、フランク・ベルシュはAUTOCARに次のように語った。「問題は技術的な解決策の有無ではなく、認可に必要な設備なのです」

「9月1日までに、すべての問題を修正し、解決し、認可を受けなくてはなりません。われわれがすべきなのはそれだけですが、その作業量は膨大です。すべてのモデルで1年以内に新しい認可が取得できるよう取り組んでいますが、準備はまだ済んでおらず、試験装置や風洞などは不足しています。これはわれわれのサプライヤーついても同様です」

「現在、2カ月はかかる見込みです。試験機関には時間と試験装置、人員のすべてが不足していますから」

「エンジンによっては、認可取得に2カ月ほどかかることもあるでしょう。解決する技術はあるのですが、テストを受けることができないのです。そのためいくつかのモデルでは、すべてのエンジンを提供することができません」

おすすめ記事

 

人気記事